ようやくドライキャビネット買えた
デジタルの一眼レフカメラを使うようになってもう随分と経ちますが、これまでレンズ交換式のカメラを持つのに必須と言われている防湿庫を持っていませんでした。これが、今回の部屋の大掃除で設置場所を確保できたことから、ようやく購入することができました。
カメラは精密機械であることと、レンズにはカビが生えやすいことから、保管の際には湿度管理は絶対なのでした。
特にレンズの内部には光の反射を抑えるためのコーティング(有機物)が施されていて、これがカビにとって格好の「栄養」になります。湿度60%以上で放置するとレンズの中にクモの巣のようなカビが発生し、一度レンズ内部にカビが生えると分解清掃が必要となり数万円の費用がかかります。
最悪の場合にはコーティングを侵食してしまい、跡が残り修復不能なダメージとなり画質も低下します。1本が数十万円と高価なレンズだけに、これは避けたいところです。
この他にも、湿気でグリップなどのゴムパーツが加水分解を起こしベタベタになりますし、電子基板が酸化すると故障の原因にもなります。湿気は色々と悪さをしますので、高価な機械であればこそ対策をしておく必要があるのでした。
また防湿庫は密閉性が高いため、部屋を漂うホコリやチリから機材を守ります。レンズ交換式カメラにとって、センサーへのゴミ混入は天敵です。
こちらもセンサーにゴミが入り込んでしまいますと、画質に影響します。
カメラ初心者の場合、ドライボックス(密閉ケース+乾燥剤)でも代用はできますが、これは止むを得ず防湿庫が買えない緊急避難的な場合で、湿度管理の精度や手間に長期安定性を考えれば防湿庫のほうが圧倒的に楽で確実ですので、最初に買うべきアクセサリーは三脚ではなく「ドライキャビネット」とまで言われています。
カメラ防湿庫は機材の整理にも必須
乾燥剤を使うドライボックスでも用は足せますが、わざわざ高価な防湿庫を設置する意味としましては、カメラ機材を守ること以外にもディスプレイとしても映えます。液晶のデジタル温度・湿度計が光り、庫内もLED照明で照らすこともできます。
もっとも庫内のLED照明は、最初は感動しますが夜間寝る際には光り過ぎていてうざいので、その後は消しています。夜、暗いところでカメラを取り出すことはまずありませんので、あれば良い程度です。
部屋には温度計が無いので室温がこれまでは判らなかったのですが、この防湿庫内の温度がほぼ室温と同じということですので、今の室温が何℃かが判りなにげに重宝しています。湿度は、庫内の湿度を表していますので部屋の湿度とは異なります。
また、機材を整理しやすく扉を開けるだけで重いカメラやレンズを安全に、楽に取り出せるというメリットもあります。このため、棚がスライドで引き出せると取り出しやすく便利です。
先日、大掃除で掃除機をかけていた際に、棚の上に置いてあった古い一眼レフのEOS 6Dを30cmほどの高さから床に落としてしまい、液晶画面を割ってしまいました。防湿庫に保管してあれば、こういうこ事故は防げます。
他にもフラッシュを落として壊してしまったりと余計な修理代の出費となり、結果として防湿庫をケチった分よりも高くついてしまいます。とにかく、カメラ機材は慎重に扱ってはいるのですが、落としてしまうこともあるのです。
このため、整理整頓は重要です。複数台のカメラやビデオカメラを持っている場合には整理しやすくなりますので、ぜひ防湿庫は買うべきです。
失敗しない防湿庫のサイズ選び
さて今回は、Canonの一眼レフカメラ3台とSONYのAPS-Cカメラ1台、これにCanonレンズ3本とSONYレンズ2本、キャノンとソニーのフラッシュ全部で3つ、その他に予備電池などのアクセサリー類をまとめて1箇所に収納したい。
意外とカメラを持っているんだなと、キャノンのカメラは最初に買ったEOS kissなんて懐かしいものまで大掃除で発掘されました。これ、最後に使用したのは、EOS 6Dをメインに使っていた頃にコミケに行きたいという男の子を一緒に連れて行き貸してあげたことがあります。
そんな思い出もあるEOS kissでした。そう言えばソニーのビデオカメラもあるんだっけ、これもこれから活躍をしてもらいます。
防湿庫を選ぶ際には、お手持ちのカメラと機材の量から何台が入れば良いのか、設置できるスペースはどのくらいかといったところから、大きさを選ぶことになります。大きさは冷蔵庫のように何リッターという形で示されていますので、同時に外形寸法のスリーサイズも確認しましょう。
- 初心者(カメラ1台+レンズ2~3本)
40~50L:後からレンズを買い足しても対応ができる容量 - 中級者(カメラ2台持ちで単焦点レンズ4~6本)
70~90L:棚の高さが調整できて増設できるモデルが便利 - 中・上級者(所有機材が多く望遠レンズや照明類も保管)
100~120L以上:広い棚と引き出し式は必須
容量選びで失敗しないためには、後からの買い足しも考慮して現在所有している機材の1.5倍の容量を目指し、特にズームレンズや望遠レンズは場所を取ることから、後で買う可能性があるのであれば80L以上がよいでしょう。
地味に重要な使い勝手のよいポイント
カメラ防湿庫には、電子式(ペルチェ式)と乾燥剤方式の2種類があります。コストを抑えたい場合には乾燥剤方式でも仕方がありませんが、乾燥剤を交換する手間などを考えれば長期運用には不向きですので、10年以上使うのであればそう高価なものでもないので主流の電子式を選ぶべきです。
電子式の除湿方式は設定不要の全自動で無音・無振動ですので、寝室の枕元に置いてあっても気にならない静音設計です。消費電力も、ペルチェは電力を喰いませんので1日1〜2円程度で、月間でも30~50円程度とほぼ無視できるレベルです。
扉の開け閉めが多いと、冷蔵庫と同じでその度に外気と同じになりますので除湿が働き、電力はその分喰うということになります。
その他、使い勝手に関わってくる機能として
- 引き出し式の棚
重いカメラ本体やレンズの出し入れが楽 - LEDライト
暗い部屋でも探しやすく、インテリアとしても映える - USB給電ポート
電池を庫内で充電しながら保管でき行方不明になりにくい - 鍵付き扉
子供やペットがいる場合にはいじられないよう必須 - 静音設計
寝室に置くなら必須
これらの機能は無くても大きな支障はありませんが、あると便利で地味に日々の使い勝手に影響してきます。ただし、引き出し棚は使い始めると「これがあるだけで全然違う」と実感するポイントですので、引き出せるものを選びましょう。
カメラ防湿庫のメーカーのおすすめ
今回は、これだけの台数のカメラと周辺機材が入る防湿庫でなければなりませんので、相応の大きさが必要になります。逆にこれまで分散して保管されていた機材が、カメラのくくりでここに集まりますので、電池など「あれどこいった?」ということが無くなるはずです。
防湿庫はだいたい1〜3万円くらいと見ておけばよく、いずれも高価なカメラ機材としてはめちゃくちゃ安い方の部類です。ですから、無いことによるデメリットよりも買っておいた方が良いとされます。
いくつかのメーカーがありますが、防湿庫は機能が限られていることからどれも見た目は同じになります。主に、「HOKUTO」「東洋リビング」「TOLI」「EIRMAI」の4社が鉄板です。
価格が安めで必要な機能が揃っており初めて防湿庫を買うのであれば迷わず「HOKUTO」の一択、また価格は高めですが日本メーカー製で湿度制御の精度がトップクラスのためプロ・ハイアマチュア向けの王道ブランドなのが「東洋リビング」、このどちらも10年以上使えます。
また、電気代が気になる人は省エネ性能が高く品質が安定している「TOLI(トーリ・ハイテック)」で、東洋リビングほどは高くない中間層を探している人に向いています。さらには、とにかく安さを求めるのなら湿度制御の精度は他よりも劣る「EIRMAI(エアーマイ)」の海外製となります。
今回、防湿庫を設置するために用意できた床面積は50×50cmです。棚の段数と高さですが、この手持ちの機材の量ですと3段か4段で多く入る方が良いので4段を選択しています。あとは高さで、88Lと102Lがありここは高さに制限は無いため、大は小を兼ねるということで背の高い方の102Lを選択してみました。
参考までにgoogle geminiに聞いてみたところ、実用視点から見て自分の使用環境に合うのはYouTube撮影機材や交換レンズを複数持つなら102Lの方が余裕があり整理しやすく、もし「省スペース+最低限の防湿」を重視するなら、88Lが最も効率的とアドバイスをされました。
そして最終的に選んだのは「HOKUTO HP-102EX」というモデルで、設置面積は奥行き39x横幅38cmで高さが77cmのものです。棚は4段で、高さはちょうど腰骨の下あたりまでです。
もう少し高さがあっても大丈夫だったのですが、その上は132Lで高さ96.5cmとなりおへそのあたりまで、隣にあるTVの高さと同じくらいとなり圧迫感も感じるようになります。それ以上にお値段が1万円以上高くなり5万円近くになってしまいますので、この102Lあたりがバランスがいいのかなと。
防湿庫標準装備のUSBがわかりにくい
このクラスの中型モデルになりますと、先に挙げた機能は全て付いています。電気代は1日約1.2円で最大でも約2.5円とのことです。
最終的に迷ったモデルの選び方の目安としては、
- 88L:標準的なカメラセット(ボディ2台+レンズ数本)までなら十分
- 102L:大型レンズ・ドローン・照明機材などもまとめて保管したい人向け
大きさで迷った場合には、設置場所が許すのであれば大きい方を選んでおきましょう。
最近のカメラは何でもかんでもUSBで充電が必要になってきますので、USBからの充電用端子は欠かせません。データ転送もここからできれば良いのですが、そこまで求めると価格も大きく上昇しますので酷というものでしょう。
また、USB規格は毎年どんどんと転送速度が上がり変わっていきますので、10年単位で使用する防湿庫とは合わないということになります。データ転送は別にケーブル等を用意してPCに合わせていった方が合理的です。
そこで、せめて電池の充電をキャビネット内で行えるようにと、USBケーブルを接続するべく端子を探すのですが庫内に見当たりません。カタログを見る限り、USB端子は鉄板で装備しているはずなのですが。
ボックスの中に頭を突っ込んで上を見上げたところ、見つけました。すごくわかりにくい場所で、手が入りにくいところにあります。
さらに庫内は暗いので、USB-Aの向き上下が見えず判りません。頭を突っ込んで懐中電灯で照らしながら、攣りそうになりながら充電用のケーブルをようやく繋ぐことができました。
ボックスを設置した後はここのUSB端子には手が入りませんので、しょっちゅう取り外しはできません。ここ専用にタイプCとMIcroAは充電用に必須、それに旧iPhone用のLightning端子の三つ叉分岐のケーブルを設置しています。
現在のところこれで電池やiPhoneは充電ができていますが、フラッシュに使っている単4リチウム電池の充電ボックスは充電ができませんでした。8本を同時に充電することから、どうも供給電力が足りないようです。
また、USB端子は2つありましたのでもう一つにはL字で引き出すためのタイプC端子を付けておきます。タイプCなら向きは関係ありませんし、見える場所なので判り易くすぐに挿せるかと思います。
オプションで増設棚1段を追加
HOKUTO防湿庫は、基本は他社ではオプション扱いのLEDやUSB増設端子、引き出し棚が標準で搭載されている本体完結型であるため、別売りのアクセサリー類はほとんどなく追加アクセサリーを買わなくても完成度が高いのが特徴です。
ただ購入後に機材が追加されたり、電池やクランプなどの周辺機材を判りやすく別の棚に保管したいといった要望が生まれることがあります。その際には、後日増設棚を追加することが可能で、そのためにも今回は同じ4段でも背の高い102Lを選択しています。
まだここの段には隙間があり余裕があるようですので、少しずつ詰めていけば1段の棚追加は可能であると見ています。そのうち、追加してみることにいたします。







