ビジネスと趣味が入り乱れるコスプレ
一昔前までは、「コスプレ」と言えばアニメオタク以上に"痛い趣味"とされており、学校や職場の友人には黙って隠れてひっそりとやっているような趣味でした。
ところが現在では、芸能人が我先にとこぞって人気キャラクターのコスプレを披露したり、ハロウィンの時期にもなりますと子供から大人まで、普通の素人さんがキャラクターのコスプレをするようになっています。
また、コミケ等のコスプレ会場では、人気のコスプレキャラクターやコスプレイヤーさんには、カメラの囲みができます。素人さんでも、ちょっとしたアイドル気分が味わえるのです。
例としてあげましたTopの写真は中国のアイドルグループとのことなのですが、前日にアイドル衣装で出ていた際にはほとんどの人が興味を示していませんでした。ところが、キャラクターなどのコスプレをした瞬間にこのような状態になります。
露出度が高いコスプレですと、1人のレイヤーさんに対してこのくらいのカメラの囲みが出来上がります。ちょっとした撮影会状態となるわけです。
最近では、これだけの人を集めることが出来るということでコミケなどのコスプレ会場が様々な宣伝の場、ビジネスがらみになっており、個人の趣味とが入り乱れてのコスプレ会場となっています。
コスプレする目的は人それぞれ
コスプレをしてイベント会場へ来ている人の目的はそれぞれに違いますが、基本は「コスプレが好き」ということです。
- とにかく作品やキャラクターが死ぬほど好き
- 目立ちたい(SNSの訪問者を増やしたい)
- 写真集を作って販売したい(アイドル志向)
といったところが、理由としてあります。
その他にもコスプレには意外な効果があり、
- 引き籠もりからの脱却
- 統合失調症の治療
といったような精神的なものに対しても、有効に作用することが判っています。好きなものに没頭することで精神的に安定したり、ファン同士の交流によって社交性が養われたりすることがあります。
やはりカメラのレンズが向けられ、誰かの視線を受け注目を浴びている、フラッシュライトを浴びるということは、ちょっとしたアイドル気分が味わえ気持ちのいいことでもあるのです。
人前に肌や顔をさらして、誰とも判らないカメラマンに写真を撮られ、場合によってはネットにアップされるかもしれない、という不安があるかもしれません。そのような懸念が生じるのも当然です。
が、コスプレというのはキャラクターの仮面をかぶることでもあり、メイクなどで普段の顔とは全く異なる人格と見た目を作り上げることです。このため、普段とはメイクが異なることから、意外と普段の顔とコスプレの顔は別人に見えることは多いのです。
ですから、Yahoo!などのトップニュースの記事にでも掲載されない限り、身の回りの学校や職場には知られることは無い、というのが一般的なコスプレにおける考え方でもあります。