自作PC足りないSATAポート
古いPCから記憶ドライブをキャリーオーバーで継承する際には、以前はマザーボード上に6ポートあったSATAポートが、最新マザーボードでは4つしかありません。2.5インチSSDが2基、3.5インチ大容量HDDが3基、それにBlu-rayドライブとこの6ポートをフルに使っていたわけです。
そうなると新規PCでは、残っていてまだ使えるSATA接続の記憶ドライブが、全てが使えないという事態となります。写真や動画を扱っていますと、大容量ドライブは必須なのでSATAポートは多く必要なのです。
USBで外部接続すればいいじゃないかという考え方もありますが、データの保管庫ですので常時接続が必須であるのと、外部接続は配線や電源取りが複雑となりUSBハブだらけになります。
それに、外部USBのHDDケースはファンの音などがうるさくて作業に集中できない、ということもありますのであまり好ましくありません。バックアップ用であれば、バックアップの時だけ電源ONすることから問題にはならないのですが。
そういった理由から、使えるドライブは内蔵で使いたいというところが本音です。そのための、場所は取りますがフルタワーでもあります。昨今のミニPCのトレンドからすれば、完全に時代に逆行してはいるのですが。
そこで今回のPC自作では、余っている古いM.2 SSDをSATAにつなぐアダプターカードと、PCI-eスロットにSATAポートを増設するライザカードを使うこととしました。
SATAポートを増設するアダプターカード
今回、SATA増設のために使うカードは、SATAポートを6ポート増設するPCI-eライザカード「M.2 NVME-3.0PCIE 6Gpbsx6ポート拡張カード」、最新の1166チップを使うXsdjasdというメーカーのよくわからん中華製「PH516」というカードです。今どき、中国製PCパーツは避けることはできませんので、品質はイチかバチかの博打です。
価格も3,000円程度と、手頃ではありますが安くはありません。中華製で同じような製品が多数amazonでは販売されていますが、この1166チップを使っているというところがポイントです。
もう一つは、StarTech.comというアメリカのメーカーでM.2 NGFF SSDを2枚、ハードウェアでRAIDを行うSATAアダプタ「S322M225R」です。製造は台湾製となっていましたので、まだ中国製よりは信頼がおけます。
M.2 SSD(しかも旧タイプのNGFF)でRAIDが行えるアダプターカードは、amazonではこれしか見つけることができませんでした。ですので7,000円あまりと、結構高かったです。
中国製のカードは、M.2 NGFF SSDをSATAに変換するカードで、RAIDができるものは無いようです。RAIDができない分、安価です。
BIOSとWindowsの起動に時間がかかる
早速、これらのカードを取り付けて電源を入れますが、起動に異様に時間がかかります。それまではすんなりと立ち上がっていたWindowsが、"TUF"のロゴのままグルグルと回って起動する気配がありません。それ以前にBIOSが立ち上がるのも遅く、BIOS選択画面も長い時間表示されます、本来であればここ表示をは目視できるかできないかの一瞬で取り過ぎる箇所です。
明らかにおかしい。ただ、BIOS上では繋いだSATA SSDが全て認識されています、がWDのM.2 NVMe SSDがBIOSでは見えなくなっています。
AHCIのSATA6G_4にある「ASMT109x」というのがStarTech.comのRAIDカードで、1TのM.2 NGFF SSDが2枚挿してありジャンパでRAID 1に設定してあります。代わりにNVMEにはPredator SSD 1Tしか見えていなく、WD SN7100が見えなくなっています。
NVMEには、2枚のM.2 SSDが見えていないとおかしいのです。その後、BIOSを通過しますとWindowsの起動に入るのですが、この起動にも15分かかるということになります。
このBIOSとWindowsの起動に時間がかかる理由は、BIOSが接続されている機器をチェックしていくのですが、そこで機器からの反応が返ってこないでタイムアウトしていることになります。何度かトライしても返事が返ってこない、そのため最終的には返事の返ってこない機器のチェックを諦めてスキップして立ち上がる、ということが行われています。
このため、Windowsが立ち上がったとしましても、アダプタカードに繋がっているSSDは見えない、ということになります。
ですが、BIOSでは見えなかったマザーボードに挿さってDドライブに使っているM.2 NVMEのWD Black SN7100は使えるのでした、不思議だ。
トラブルシューティングはGeminiに聞け
まぁ、このあたりは自作PCをする上での想定の範囲内ですので、トラブルシューティングを始めます。
ここで、これまではWeb検索で同じ問題に遭遇している人のBlogや、PC専門系の雑誌の記事を見つけて対処するというのが定番でしたが、時代は変わり症状をGeminiやCopilotといったAIに聞けば、適切な解決方法をいくつか挙げてくれるようになりました。
あとは、順番に試していき何度かAIにやってもダメだったと答えれば、次の手を示してくれます。
とは言っても、この手のトラブルでやることはだいたい決まっており、
- 接続する場所を変えてみる
- 接続する順番を変えてみる
- 1個ずつ繋げてみる
- ファームウェア・ドライバをアップデート
- 相性
といったあたりが、定番の対処法です。
ここで1個ずつ取り外して起動したところ、ASMT109xのRAIDカードを挿した時に起動が遅くなるということが判りました。どうやらこのカードに問題はあるようです。
これまたGemini聞いたところ、マザーボードPCI-eに直結の1166チップSATAカードとStarTechのRAIDカードには相性があるようです。解決策としては、1166チップのファームウェアを最新にアップデートする解決したケースがあるとありました。
が、このアダプターは名も知らない中国製でどうやってファームウェアをアップデートすればいいんだ?サポートなんかありません。
とここでもGeminiは大活躍で、1166チップを搭載しているライザカードを販売している日本メーカーにアップデーターファイルがアップロードされており、同じ1166チップであることから流用可能との回答をもらいます。
この結論に至るにはWebを探し回る自力では無理で、ネットを検索し尽くしているAIならではの高速時短回答です。誰かどこかのローカルなBlogなどに、このケースが書かれているのでしょうね。
早速ダウンロードしてきて、アプリを起動しチップを認識したためファームウェアをアップデートしたところ、起動も通常の早さになりWindows上でSSDのドライブが見えるようになりました。
StarTech M.2 NGFF SSDアダプタの問題
マザーボードのPCI-eに取り付けたライザカード「M.2 NVME-3.0PCIE 6Gpbsx6ポート拡張カード」はファームウェアのアップデートにより認識されるようになり、WindowsでもSATA SSDドライブが見えるようになりました。
ここで、StarTechのM.2 NGFF SSD RAIDアダプターのM.2 SSDもちゃんと見えるようになったことからFDISKをかけてフォーマットします。ファイルのテスト書き込みも問題なくできました。
ところが、しばらく使っていますとこのRAID SSDがWindowsから見えなくなりました。何度か再起動をしますが、BIOS上からも見えなくなっています、壊れた?壊した!?
このRAIDカードが認識できるようになった時と同じように、外付けUSBにしてみたり1枚ずつM.2 SSDを差し替えて起動してみたりとしますが、認識できなくなりました。
このWindowsの起動が15分かかりあまりにも遅いために、早くBIOSに入りたいことからリセットボタンで再起動をかけてしまったのですが、ここでWindows11も壊してしまいました。再び、全てのSSDを外してWindows11の入れ直しです。
丸1日かけたメール設定やインストールした基本アプリ、その時間を返してくれ!PC構築はホント、時間がかかります。
Wndows起動中は、強制的に電源を落としてはいけない、肝に銘じておきましょう。でも15分もかかっていたら、リセットしたくなるでしょう。
StarTech.comは2年保証の神対応
さて、このWindows上から突如認識しなくなったStarTechのM.2 NGFF SSD RAIDアダプターですが、これは最近買ったものではなく2月にPC組み立て時に組み込むことを考えて購入してあったもので、すでに半年以上が経過しています。
amazonで購入していますので不具合での返品・交換は1ヶ月、すでにこの期間は過ぎており詰んでいます。
考えるに、組み込み当初から認識したりしなかったりと不安定であったことから、初期不良を疑います。これで通電により不具合箇所に負荷がかかり、最終的に短時間で壊れたと見るべきでしょう。
ここでまたGeminiに状況を伝えてどうすれば良いか聞きますと、StarTech.comの製品は2年保証であることから、保証の対象内であることが判りました。そこで、会社のWebページからお問い合わせをしたところ、新品へ製品交換をしてくれることになりました。
9/28にお問い合わせをしたところ、翌29日朝には返信が来て追加情報で詳細を教えてくれというので、そのメールへの返信でamazonでの購入が2月で返品交換ができないことと、これまでの対処をその夜に送りました。
この7,000円するSATA M.2 NGFF SSD RAIDアダプターではありますが、壊れていたら諦めるつもりであったことから、想定外のStarTech.comの神対応には感謝です。
さすがは、アメリカの会社の日本法人です。中国系の会社だと、こうはいかなかったでしょう。
現在、代替え品の到着待ちです。







